ふと左の掌を見ると、黒い点のようなものが。仕事中に機械油が跳ねたのかと思い、黄ばんだタオルで何度もぬぐうが一向に取れやしない。ああなるほどもしかしてこれは黒子か。黒子が突然生まれたのか。少々気になったので細い針でその黒子らしきものをを慎重につついてみる。すると、突然黒子の表面の薄皮が口を開け、その奥からは、じっとこちらを見つめる眼が・・・などということもなく掌にはうっすらと血がにじむのみ。なんだつまんねえ眼くらい出せよ。これじゃただ単に「掌に黒子ができました」って話で終わっちゃうじゃん。俺に「ヒダリー」とか名付けさせて、のちのち出版化も見込めるようなおいしいネタになってくれよ。なんて空気の読めない俺の掌。




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ワムウ 2008/03/03 07:45


たかが人間の分際で「空気を読む」など、なにをたわけたことを。風の流法(モード)を操り、「空気を読む」ことでは他の追随を許さないこの戦闘の天才をさしおき、おまえはいったいなにを言っておるのか。我が「神砂嵐」でもくらうがよいわ。