食事も終わり、彼女はカプチーノ、僕はエスプレッソ。ゆっくりと時が過ぎるのを心地よく感じながら、彼女の顔をふと見ると、右の鼻の穴から一筋の「鼻シューティング☆スター」。僕はそれが消えてしまう前に、急いで心の中で願い事を3回唱えた。




「日本の正装がコテカになりますように!」
「日本の正装がコテカになりますように!」
「日本の正装がコテカになりますように!」




ところが「鼻シューティング☆スター」はその姿を消すどころか、ゆっくりと口元を通り過ぎ、顎へと向かい、最後には彼女のカプチーノの中に、余韻を残しながらぽたりと落ちた。何も気づいていない彼女の笑顔。笑顔と共に残されたのは、鼻から顎へとかけての長い長い帚星の跡。そしてちょっとしょっぱいカプチーノ