シンプル・ライフ


 仕事でミスって上司に叱られた。もうすぐ結婚すると思っていた恋人にフラれた。母親が自殺した。そんなちょっぴり落ち込んじゃった夜の、ココロの魔法の合い言葉。「おっぴょっぴょ」。そうつぶやいてみよう。「おっぴょっぴょ」。なぜか微笑みこぼれちゃう。「おっぴょっぴょ」。これで明日も笑って過ごせるネ!


 さて、素敵な笑顔を取り戻したあなたに、ちょっと耳寄りなお・知・ら・せ☆


 中スキピオが今誰よりも憎らしく思っているのが、かのカロリング家の祖であるピピン1世、それからその子・孫であるピピン2世と3世なんだ。なぜなら彼らはそれぞれ「大ピピン・中ピピン・小ピピン」なんて呼ばれているからね。大スキピオを父に、そして小スキピオを息子に持つ彼が、なんで「中スキピオ」って呼ばれないのか。いや、それ以前になぜ「中スキピオ」って名前が歴史の表舞台に登場しないのか。なんでピピンのやつらばっかりきれいに大・中・小がそろっているのか。なぜ自分の靴下は中指のトコばっか穴があくのか。それを考えだすと、彼は毎夜憤懣やるかたないわけだけど、そんな時、彼もこう唱えてるんだ。「おっぴょっぴょ」、ってね。なんて素敵なマジック・ワード!・・・あ、そうそう。ここでちょっと約束して欲しいんだ。実は大スキピオ小スキピオは親子で、祖父と孫なんかじゃないってこと。それを絶対に中スキピオには教えないでね。彼のアイデンティティの根幹にかかわる由々しき問題だから。じゃ、そんなわけでまた☆