■ - 準決勝

「コンスタンティン」を観たので感想を書くます（ネタバレあり

　ストーリーはよくあるスポコンもので、主人公コンスタンティンが弱小茶道部の顧問となり、「茶菓子食おうぜ！」を合い言葉に毎日奮闘するというもの。クライマックスはライバル校の放送部との勝負。抹茶をしゃかしゃかする音と放送部の全校生徒の帰宅を促す校内放送が絶妙のコラボレーション。そしていい笑顔でそれを見守るコンスタンティン。そんなどこにでもあるストーリー。
　まず、最初に主人公コンスタンティンの髪型に驚かされた。南部虎弾ばりの逆モヒカン。最初は驚かされたが、あの髪型がラストシーンのオチ、「コンスタンティン大根の千切りマスターする」につながるという鮮やかな展開には感心させられた。しかし、ストーリーにびたいち関係なく途中に何度も挟まれる「赤コンスタンティン青コンスタンティン黄コンスタンティン」という早口言葉は少々しつこかったような気がする。最後のほうカミまくりだったし。でも３試合ノーヒットだったゴジラも一発がでたので安心！
　それからヒロインが山村紅葉というのも、そもそも原作が西村京太郎ということを考えるとむべなるかな。友情出演の片平なぎさ（女船長と「通りがかりのスピードスケーター」の２役）と船越英一郎（コンスタンティンの飼い犬「ポチ」役）とのやりとりも息がぴったりで安心して見ていられた。一方コンスタンティンの息子役の魔裟斗の演技がおぼつかなかったのには閉口した。セリフに詰まるとすぐローキックを繰り出そうとするのはいかがなものか。徒に距離を取るばかりで、あまりに手数が少なかった。よってジャッジ２８対２７で、赤コーナー、ボビー・オロゴンの勝利。