黒板に書かれた教師の誤字を指摘して得意顔になっていた子供たち。しかし、言うまでもなく教師は子供たちの成績の命運を握っている。そんな彼らに赤っ恥をかかせて心証を害することを恐れる親たちの指導もあり、そういった光景は教室から次第に姿を消していった。現在の子供たちと言えばもっぱらテレビ番組のテロップの誤字を指摘し、そのたびごと局に電話することに躍起になっている。首都圏キー局の電話番号なんて、もうとっくに指が覚えてしまった。