電車の中で素敵女子高生が「はじめの一歩」を文字通り舐めるように読んでて鞄が開いてたんでふと眺めたら「はじめの一歩」がいっぱいぎっちぎちに詰まってた。その二つ隣の席では普通のサラリーマン然の30代後半の人が「潮」という雑誌をでけえ声で音読してたそんな山手線。渋谷が僕をくたびれさせるのはたぶん群れ集う人々から発せられる邪悪なオーラのせいなのです。あといちばんくたびれるのはインチキ版画屋のun素敵女子の勧誘で僕は公園通りという道すら憎んでいるのだよ。